好きな仮面ライダーと聞かれれば、V3をあげるだろう。
「あーかい。あかーい。赤い仮面のV3」のオープニング曲でもおなじみの「仮面ライダーV3」。
昭和48年(1973年)2月17日土曜日19時30分、初回放映された。
そう、今年で放映開始50周年なのだ!
直撃世代ではないけど、絵本や再放送、あるいはビデオで観たのを覚えている。
大まかなあらすじ
簡単にあらすじ解説するとこんな感じ。
前作でゲルショッカーは壊滅したが、生き延びた首領により、新組織デストロンを結成。再び世界征服に乗り出そうとしていた。
本郷猛(1号ライダー)の大学の後輩であった風見志郎はデストロンの悪事を目撃したため、命をねらわれ、両親と妹は目の前で殺害される。
復讐のため、1号・2号ライダーに改造を嘆願するが拒否される。
その後、罠に落ちた1号・2号ライダーを救うため、瀕死の重傷を負ってしまう。
このため、1号・2号ライダーは、風見志郎の命を救うため、改造手術を施し、仮面ライダーV3として復活させたのだ。
こうしてデストロントの戦いの日々がはじまるのだ。
何がよいのか?
はじめから強くないのがよい。
V3の改造手術直後、1号・2号は、東京へのミサイル攻撃を阻止するため、ミサイルとともに自爆してしまったのだ(これも衝撃だった)。
このため、自分自身の能力を何も聞かされていないので、はじめのうちは何とか勝利している印象が強かった。
この後、能力を徐々に知ることによって、強くなっていくのだがこれも面白さのポイントだろう。
そして、なんといっても、風見志郎役の宮内洋さんの演技の良さに個人的には魅力を感じる。
芝居がかっているんだが、そこがいいのだ。思わず、ニヤケてしまうほでに。
この後にも宮内さんは、ゴレンジャー、ジャッカー電撃隊、怪傑ズバットなどに出演しているが、やっぱり独特のクドい演技がたまらないのだ。
特に個人的には、「快傑ズバット」のセリフが非常に面白い。機会があれば視聴することをおススメする。
この時代らしく、前作の仮面ライダー同様に必殺技をあみだすまでに、オヤジさんとの特訓がいい。
「特訓」なんて言う言葉を聞かなくなって、何十年たつのだろうか。
そして、この特訓内容が凄い。クレーンで鉄球をぶつけたり、高い場所に逆さ吊りにされたりするのだが、これって一体どうなのと思うが、熱さに押し切られてしまうのだ。
それと、秘密結社「デストロン」大幹部ドクトル・ゲーのセリフ回しも非常に気に入っている。
仮面ライダーV3をセリフで言うときには、かならず「ラ~イダーV3」と独特な言い回しなんで、必ずマネしたくなるのだ。
余談としては、ドクトル・ゲーは怪人に変身すると「カニレイザー」になるのだが、芸人で有名な「カズレイザーさん」の芸名の由来はここからきているそうだ。
火薬の量が多すぎ?
「仮面ライダーV3」のセリフから始まるオープニングから飛ばしすぎ!
個人的は、「仮面ライダーブイスリャー」に聞こえるだが、どうでもいいか。
とにかく爆発の火薬の量が多すぎるのではないのか!
爆発の影響でサイクロン(V3の愛用バイク)も、吹っ飛びそうなのだ。今では考えられない(少し後の西武警察も爆発が凄いけど)。
子供番組なのに、ここまで使うのは凄いと思った。
オープニングと言えば、歌を主演の風見志郎役の宮内洋さんが歌っているのだが、あまり歌唱力があるとは言えない。
昨年末に亡くなられた「水木一郎さん」にあまりに酷かったので、指導を受けたエピソードがあるくらいだ。
ちなみにエンディングは、この「水木一郎さん」が歌っているので、実際に観たかたなら歌唱力のちがいはわかるだろう。
ライダーマンの存在
何といっても終盤にさしかかり、ライダーマンの存在は外せないだろう。
このライダーマンこと結城丈二は、デストロンの科学者だったのだが、ヨロイ元帥に計られて処刑される寸前だったところ、仲間の科学者に救われるが右腕を失ってしまう。
仲間の科学者により右腕の改造手術を受けるが、純粋に体全部を改造しているわけではなく、強化服を着ているので弱いのだ。
戦闘員よりは強いけど、デストロンの怪人相手では苦しい戦闘は否めない。
デストロンを信奉していたライダーマンは、あろうことかデストロンの首領を追い詰めた際には、逃がしてしまうのだ。
しかし、風見志郎ことV3と行動を共にすることにより、デストロンの非情なやり方を目の当たりにして、徐々に協力をするようになっていくところが話的には良いのだろう。
そして、最後にはプルトンロケットの軌道を変更するため、自ら乗り込み、自爆させて生死不明となり、仮面ライダー4号の称号が贈られた。
後番組の「仮面ライダーX」に登場したので、多分うまく脱出したんだろうが。
登場が43話と終盤なので、特に印象に残っているだよなぁ。
番組的には、大人の事情的にテコ入れで登場させたのだろうか?
最後に思う
何故か昭和世代の私が熱くなる仮面ライダーV3。
当然、子供のときにはライダベルトが欲しかったが、直撃世代ではなかったので、残念ながらダブルタイフーンは購入してもらえることはなかった。
買ってもらったのは、仮面ライダーストロンガーの変身ベルト『エレクトラー』だったか。
長くなってしまったが、仮面ライダーは初代あってのものだが、個人的にはV3は非常に思い入れがある仮面ライダーなのだ。
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