2024年から投資枠などが拡充される「NISA(少額投資非課税制度)」に注目が集まっている。
みなさん「NISA」について、ご存じだろうか。
そもそもに投資と言われても、普通はピンと来ないかもしれない。
株主と言われる資産家やお金持ち、あるいは会社の社長や重役が会社の株をもっていることは聞いたことがあるが、一般人は関係ないと思ってしまうはずだ。
そもそも日本の学校でも、社会でもそんなことを大々的に教えてくれたり、一般教養でもなかったのだから分からなくともしょうがないだろう。
ただ、海外、特にアメリカなどでは個人の資産を増やすため、投資をやっている人が多いらしい。
そういえば、FIRE(Financial Independence, Retire Early)という言葉を耳にしたことはないだろうか。
「経済的自立」と「早期リタイア」を意味する言葉らしい。
FIREの経済的自立では、資産運用が前提となっており、若いうちに働いて投資元本を蓄財し、運用益で生活できる目途が立った段階で定年も待たずにリタイアするのものらしい。
生活費を運用益でまかない、あとは自分の自由な時間を満喫できるということだ。
なんともうらやましい話だ。
ただ、この「NISA」を利用すれば、このFIREにも近づけるらしい。
そもそも”NISA”って
そもそも「NISA」は、2014年1月から導入された少額投資非課税制度のことを言う。
「NISA」は、イギリスのISA(individual Saving Account:個人貯蓄口座)をモデルにした制度。
日本版(NIPPON)であることから「NISA」と名付けられたそうだ。
株式や投資信託の売買で得た利益に対して通常約20%かかる税金が、一定の投資額までかからなくなる制度だ。
私的には、税金がかからないと言いうだけで得した気分になる。
なにせ、所得税、住民税、消費税等なにかと税金がとられているので、とってもいい響きだ。
いまだに消費税10%に納得できない自分がいるので、なおさらだ。
投資額が拡充されるってどういうこと?
だだ、現行の制度では、「つみたてNISA」が年間40万円、「一般NISA」が同120万円までの上限があり、併用もできなかった。
これに対し、24年1月からはじまる「新NISA」では、「つみたて投資枠」(年間120万円)と「成長投資枠」(同240万円)が設けられる。
年間で合わせて最大360万円投資できるようになり、生涯の投資枠は最大1800万円(成長投資枠は1200万円まで)と大幅に拡充されるということだ。
要は税金がかからない投資枠が増えるということらしい。
投資をやっていない方は、そもそもどんなメリットがあるのか疑問に思うかもしれない。
私もその一人だ。
NISAによる投資のメリットとは?
簡単に言ううと、やはり税金がかからないとことだろう。
たとえば、株式で年間の配当金を100万円もらったとする。
通常、税金として大体20%を引かれ、手元には80万円しか残らない。
「NISA」を利用した場合にはこの税金が引かれずに、まるまる100万円が手にはいるのだ。
これは結構メリットが大きいのではないだろうか。金額が大きくなれば、なおさらだ。
また、何年か前に老後2、000万円が足りないとうことがニュースに取り上げられて、話題になった記憶があるが、金融庁の考えでは「NISA」を利用して、足りない部分は自分で運用して稼いでくださいと言っているようにも思える。
そもそも我々の年金も、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)で、株や債権などで資産運用されているので、「NISA」で資産を増やすことは間違いではないだろう。
やっぱり、これは政府公認で、「投資を始めて資産を増やしましょう」キャンペンーンと言ってもいいだろう。
注意点として
ただ、非課税とはいえあくまで投資なので、元本割れ(投資した金額より少なくなる)リスクがあることには注意が必要になる。
また、投資は余裕資金で行うのが基本であると言われている。
最低でも半年分の生活を残して、残りを投資に回すという考え方だ。
年齢でのリスクを考えると資産の年齢分を現金として残し、後を投資に回すと言う考えもある。
この考え方だと、若いうちはリスクをとるという考え方だ。
年齢が上がるにつれて、リスクはあまりとれなくなる。
なにせ、生涯現役と政府がいっているが、定年近くなると収入も減ってくるというものだ。
いずれにせよ、自分自身で金融リテラシーをあげることが必要だろう。
あくまで投資は、自己責任でと言うわけだ。
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