昭和世代の映画と言えば、スターローン主演映画ははずせないだろう。
当時を振り返ってもハリウッドのド派手なアクション映画が全盛だった気がする。
中でもスターローンとシュワルッネッガーが主演する映画は、特に有名だ。
今回は当時を思い出しながら、「オーバー・ザ・トップ」を語りたいと思う。
☆主なあらすじ
放浪のコンボイ・トラッカー、リンカーン・ホーク。
10年前に義父との確執で妻と息子を残して家を出た彼は、重病で入院した妻の願いで息子マイケルと再会、妻の元へ向かった。
自分を捨てた父を恨み憎んでいるマイケルの心を開き、父親としての愛情を示そうとするホークだったが、再会出来ぬまま妻は病死してしまう。
母親の死という悲し現実の前に、ようやく心を開きかけていたマイケルも義父の元へさってしまった。
やがてホークはかねてから熱望していた世界アーム・レスリング選手権への出場を決める。
愛する息子への思いをぶつけるように、すべてを賭けてホークは世界の強豪たちと死闘を繰り広げるのだった。
☆作品の思い出
当時地方の映画館では、日本同時上映が主流だった記憶がある。
この映画も二本同時上映で観た気がする。
2月くらいだったと思う。(日本公開が1987年2月14日)
当時学生だった私は、日曜日を利用してスターローン映画を観るべく早起きして、電車を乗り継いで劇場に向かったことを記憶している。
なにせ前年が「ロッキー4」、「ランボー2」、「コブラ」等、スターローン映画は全盛だったので、期待しないわけがなかった。
☆当時のTV告知CMがよかった
当然、人気のスターローンなのでCMも良く放映されていた。
明らかにスターローンより一回り大きなガタイの外人が登場して、罵声を浴びせながら、なんと!アーム・レスリングをするのだ。
よくよく考えると、腕相撲なんだけど。これを映画にするのって、一体?
しかし、スターローンのこと。CMを観る限り熱いこと間違いなしのシーンが放映されていたのだ。
教室内でも、男子学生同士で盛り上がり、「カモーン!」と言いながら右腕をつきだし、相手は挑戦を受けるのだ。
当然どちらもスターローンになりきっていたに違いない。机を並べて競いあっていたのだ。
机に腕が着きそうになると、映画を思い出し、指を握りなおして逆転するのがお約束だろう。
女子生徒からは、おそらく冷ややかな目で観られ炊いたとは思うが。
☆超豪華なサントラアルバム
ロビン・サンダー、ケニー・ロギンス、エイジア等が参加。
特にヴァン・ヘイレンの二代目ヴォーカリストのサミー・ヘイガーとギターの神様エディー・ヴァン・ヘイレンが参加しているのも嬉しい限りだ。
☆アーム・レスリングがとにかく熱い!
アーム・レスリング(腕相撲)が映画で、こんなにも熱く演じられることがあるのだろうか。
派手なアクションはないのに、どうにも力が入ってしまう。
当時のスターローンを観るだけでもどうにも熱くなってしまうのだ。
昔見た人も、はじめてみる人もこの時代の熱い空気を感じれることは間違いないだろう。
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