「ファイブスター物語(F.S.S.)」はご存じだろうか。
月刊ニュータイプにて連載中の人気コミックだ。
最新17巻(3/10発売)は、16巻発売より約1年半ぶりの発売だ。
なんとこの短期間に発売になったのだ!
ふつうの方ならそんなに待てないと言う方もいるだろう。
このファイブスター物語は、休載もおおく、なにせ月刊誌に何十ページも書き下ろしているわけではない。
一年で100ページになるかどうかだろう。
休載も最長で9年くらい休んでいた時期がある。
原作の長野護さん監督の「花の詩女ゴスティクメード」というアニメーション映画の製作のためだ。
当然この映画もファイブスター物語に連なる作品になる。すべて世界はつながっているのだ。
このファイブスター物語はすでに最後までわかっている。
単行本の巻末に年表がついてくるのだが、この通りの歴史をたどっていくのだ。
いわば神話であり系譜小説みたいなものなのだ。
何せ数千年に及ぶ歴史がえがかれているのだから。
☆このマンガの魅力
この物語は、ジョーカー太陽星団が物語の舞台となっている。
主人公アマテラスとその妻である人工生命体ファティマ・ラキシス、そしてファティマとともに最強の戦闘兵器GTM(旧MH)を駆る戦闘人間ヘドライナー(騎士)たちの物語だ。
魅力と言えば、やはり長野護さんデザインの戦闘兵器GTM(ロボット)だろう。
巨人ゴーグや重戦機エルガイム、機動戦士Zガンダムを担当していた長野さんが、メカデサイを自身でつとめている。
はじめ見たときは、エルガイムが始まったのかと思ったほどだw
それと、なんといってもキャラクターだろう。
何せこの物語の主人公がアマテラスで神様なのだから。
それと個性豊かなキャラクター達。
特にヘッドライナー(騎士)は、様々な剣技や特殊技、あるいは魔法?なども駆使して戦闘するのだ。
ヘッドライナーは、得意な超人的な力や能力があるものしかなれない。
そして、人工生命体のファティマたち。彼女らは年もとらないし、ヘッドライナーと同等の能力を有しており、GTMの制御も同時に行うのだ。
多くは少女形の姿形をしており、とても華奢なのだ。
松本零士先生のマンガにでてくるような女性がおおく、肉厚は薄くてポキポキしているのだ。
☆壮大なサーガ(神話)
神話なので、年表のとおりに進んでいく。
ただし、第1巻巻末の年表より、現在はだいぶ長くなっているのはご愛敬だ。
なにより第1話が最終回なのだから、最初はなにがあったのかと思った。
そして、残酷なのは本編最大のキャラクターであった剣聖ダグラス・カイエンが途中で死んでしまうことだろう。
キャラクターに愛着がないわけではないのだろうが、流れ通り最強のヘッドライナーも迷わず切り捨てってしまった。この潔さ。
それと突然、年代が飛ぶことも何回あったか。
ジョーカー星団が生まれる前の話になるかと思えば、文明が滅んだ後の話など、説明がないので追いつくのが大変なのだ。
とくに突然学園マンガが始まった時には、唖然となった。著者の話では、突然少女マンガが書きたくなったらしい。
流石についていけない世界もあるが、これも許容範囲だろう。
☆最大の衝撃
2013年には、衝撃の出来事がおこった。
それまで使用していた設定、ロボットも全面的に見直しをしたことだろう。
なにせ、いままで見慣れていたロボットがHMからGTMにかわり、デザインも一新されてしまったのだ。
いったい何がおこったのかと思ったのだが、ストーリ事態に大幅な変更とならなかったが、衝撃は隠せなかった。
著者曰く、デザインをその時代に合わせて一新させたと言うことだが、賛否両論だったのだ。
それはそうだろう。
☆気になること
この物語は、私が生きてるうち終わるのだろうか。
いや、長野護さんが生きてる間に終わるのだろうかと心配だ。
たぶん難しいのだろうなぁ。
とにかく、久しぶりのファイブスター物語を堪能しつつ何年後かに発売の新刊を心待ちにしたい。
コメント