ドラマ「まんが道」を思い出して

【映画】

まんが道」のタイトルの漫画があることはご存じだろうか。

ドラえもん、パーマン、忍者ハットリくんなど、子供向け漫画で有名な藤子不二雄先生の作品だ。

先生自身の自伝記的な内容となっている。

この原作漫画は、私が中学生だったころドラマ化していたのだ。

NHK銀河テレビ小説という枠で、放送されていた。

この銀河テレビ小説は、ビートたけしさんの少年期をドラマ化した「たけしくん、ハイ」
でも知られているかもしれない。

放送時間帯は、月曜日から金曜の21:40~22:40の20分枠で放送されていたように記憶している。

☆大まかなあらすじ

昭和20年代後半、富山県高岡市で暮らす主人公は漫画家になるのが夢だった。

しかし、それまで女手ひとつで育ててくれた母のために、高校卒業と同時に叔父の経営する地元の新聞社に就職することに。

会社勤めを始めた主人公だったが、漫画家になる夢をあきらめきれず・・・。

といったところで物語がはじまる。

☆出演者が当時を思い出す

主人公には、竹本孝之さん。

私的には、あだち充先生の「陽あたり良好!」がドラマ化されていたときに、初主演されたことが印象にのこっている。

ドラマ版の「陽あたり良好!」もよいのだ。

相方役には、長江健次さんだ。

フジテレビのバラエティ番組「欽ドン!良い子悪い子普通の子」でフツオ役といえば、昭和世代ならばご存じだろう。

当時、欽ちゃんの番組は高視聴率を記録しており、学校にいってもその話題でもちきりだったのだ。

知らなかったら大変なことになる。

一般教養みたいなものだったのだw

そのほかにも名前を知っている俳優さんは多数出演していた。

母親役では、富士真奈美さん。新聞社の学芸部長は、蟹江敬三さん。

元水泳選手の木原光知子さんが新聞社の先輩役で出ていたのも思い出す。

変わりどころでは、イッセー尾形さんなども出演していたのだ。

☆本編の昭和ノスタルジー

とにかく何かあると主人公は、映画館にいくのだ。

なにせ、家の隣が映画館なのだ。

放映している映画も、当然洋画が多い。

「第三の男」、「駅馬車」、「シェーン」など、古典の有名どころは主人公たちはほとんど見に行っている。

また、家庭にはお風呂がほとんどなかったので、銭湯に通うのだ。

気分転換もかねて、銭湯へ行くシーンが多いw

まさに昭和を感じさせる世界観がとても懐かしい。

☆手塚治虫の存在

このドラマでは「手塚治虫」は漫画の神様として、主人公たちに崇められている。

このドラマや漫画で、手塚治虫先生の作品を知ることになる。

「新宝島」、初期SF3部作の「メトロポリス」、「ロストワールド」、「来るべき世界」などだ。

これらの作品を知って、当然読んではいる。

今読んでも凄さはわからないが、当時は革新的だったのだろう。

ドラマの中でもハードカバーの二色刷りの本は、豪華に見える。

当時の子供たちは、買うことも難しかったから貸本などで読んだのだろうか。

主人公たちは、興奮して読んでいるシーンが印象的だ。

☆とにかく漫画

主人公たちは、常に漫画のことを考えている。

邪心とかはなく、純粋に漫画を描くことを楽しんでいるのだ。

徹夜して何ページ描いたとか、そんなことばかりだ。

本当に清々しいまでの、漫画バカなのだ。

ともかく漫画を描くことに情熱を注ぐ二人の青年を描くこのドラマは、本当に心洗われる気分にさせてくれる。

機会があれば、観てみても損はないだろう。

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